中学受験って何なんだろう？そんなことを時々考えます。年端もゆかない子供に詰め込み教育をするわけですから、何のためにやっているのかを自分に問いかけながらでないと迷いがでてしまうのです。たどりつくのはいつでも、「受験とは小六の子供が一人の脚で立ち上がる手助けをしているのだ」という答えです。よく受験の追い込みの最中に言うのですが、「テスト会場に行ったら、親も先生もあなたの横にはついてあげることはできない。あなたは一人で考え、困った時には自分一人の力でそれを解決しなければならないのだよ。先生はその方法を教えてあげることはできるけど、それをするのは他のだれでもない“あなた”なんだよ」って。一握りの生徒はすべての問題の解き方を覚えてしまうのかもしれません。でもそれは恵まれた才能で、全員に与えられたものでは残念ながらありません。でも一見難しく見えることも、考え方次第で単純なものの組み合わせにすぎないことがわかります。これは大人の社会においても同じことです。林修さんがブレイクした東進ハイスクールのCMで数学の先生が言っていましたが、「公式なんて覚えなくてもその場で作ればいいんだよ」これは本当に真実だと思います。